魔王と執事と昼下がり

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「…とりあえず、生きてるなら起こせ。」 え? 鬼畜? 何言ってんの? 俺 魔王だよ?www 「了解したデス! えい♪」 ―ドガスッ― ミルフィは可愛らしい(?)かけ声と同時に 人間の首目掛けエルボーを…て、 ………うわぁ~…;; 「…こらこら、誰が止めをさせと言った。」 「すみません、魔王様。 この人間見てたら、何かこう…つい♪」 「つい♪じゃねーよ! 何で毎回然り気無く怖い事言うかな?!」 シュン…と、ミルフィは目に見えて凹み 服ポケットから何かを出した。 ん? なんだソレ? 「でも魔王様…さっき、その人間から 身ぐるみ剥ごうとしたら…」 ―ピラ― 「こんなものが。」 ミルフィの見せたソレ。 それはギルドカードと謂われるカードと、 何かの依頼状らしき紙。 ギルドカードとは 世界共通の身分証明書みたいなもので… 依頼状というのは ギルドで引き受けた依頼の 内容の書かれた紙の事だ。 その依頼状には、デカデカと こう書かれていた。 “魔王討伐” 「…うん。ミルフィ。 ソレ、ケロベロスの餌箱に入れてきて。」 「了解したデス♪」 血塗れの人間は ミルフィに引き摺られていき、 扉の向こうへと消えた。 「さて…タオル、タオル。」 俺はそれを見届けた後、 パソコンを拭くべくタオルを探した。
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