186人が本棚に入れています
本棚に追加
「…とりあえず、生きてるなら起こせ。」
え? 鬼畜? 何言ってんの?
俺 魔王だよ?www
「了解したデス! えい♪」
―ドガスッ―
ミルフィは可愛らしい(?)かけ声と同時に
人間の首目掛けエルボーを…て、
………うわぁ~…;;
「…こらこら、誰が止めをさせと言った。」
「すみません、魔王様。
この人間見てたら、何かこう…つい♪」
「つい♪じゃねーよ!
何で毎回然り気無く怖い事言うかな?!」
シュン…と、ミルフィは目に見えて凹み
服ポケットから何かを出した。
ん? なんだソレ?
「でも魔王様…さっき、その人間から
身ぐるみ剥ごうとしたら…」
―ピラ―
「こんなものが。」
ミルフィの見せたソレ。
それはギルドカードと謂われるカードと、
何かの依頼状らしき紙。
ギルドカードとは
世界共通の身分証明書みたいなもので…
依頼状というのは
ギルドで引き受けた依頼の
内容の書かれた紙の事だ。
その依頼状には、デカデカと
こう書かれていた。
“魔王討伐”
「…うん。ミルフィ。
ソレ、ケロベロスの餌箱に入れてきて。」
「了解したデス♪」
血塗れの人間は
ミルフィに引き摺られていき、
扉の向こうへと消えた。
「さて…タオル、タオル。」
俺はそれを見届けた後、
パソコンを拭くべくタオルを探した。
最初のコメントを投稿しよう!