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今、斉藤は丘の上に座っている。
ここは街を一通り見渡せる場所であり、景色を見るのにもってこいであった。
山で半分ぐらい隠れた夕日を見つめながら昔の事を考えていた。
緩やかな風が吹き、落ち葉が宙を舞う。
斉藤
「工藤・・・やっと思い出した。いつかはこんな日がくるとは思ってたしな」
先ほどバーから持ってきた資料をクシャッと丸めて投げ捨てた。
資料には、『真相を教えなければ実力をもって貴様らから聞き出す』と書かれていた。
斉藤
「一之瀬さん、俺は今あなたとの約束を守ります」
斉藤は数分夕日を見てから立ち上がり、資料に書かれていた場所に向かった。
そこはもはや人は住んでおらず廃墟となった街だ。
そして一之瀬亘が死んだ場所でもあったのだ
斉藤が着く頃には工藤と中山がいた。
中山
「遅かったな」
そう言いながら中山は笑い、腰の二本の刀を鞘から抜いた。
工藤
「ちっ、邪魔な奴がいるがてめぇから真相を聞くまで下がらねぇからな」
工藤は一本の日本刀を抜き構えた。
斉藤
「やる気満々じゃねぇかよ」
そして斉藤は歩きながら剣を抜いた。
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