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ちょうど三角形を描くように三人は立っている。
斉藤
「紅輝、いくら仲間とはいえ今回は手加減しねぇからな」
中山
「あぁ、好きにしろ」
全員が真剣な目つきで様子を伺う。
動いたのはほぼ同時だった。
それぞれが隙のある人を攻撃し、された人は受け流す。
攻撃を仕掛けた人に隙ができ、また違う人が攻撃をする。
それの連鎖だった。
距離をとっても詰められ、詰めた人は後ろからの攻撃を防ぐ。
ひたすら金属音だけがなり響く。
1時間が経つ時には三人共に限界がきていた。
だが決着はつかない。
つまり戦闘技術においては互角・・・。
斉藤
「はぁ・・・はぁ・・・くそ、決着がつかねぇな」
中山
「・・・疲れたぁ、もういいだろ」
そう言って中山は鞘に二本の刀を納めた。
続いて斉藤も剣を鞘に納め、髪の毛を掻き上げる。
工藤
「斉藤・・・てめぇどういうつもりだ」
斉藤
「どうって疲れたからもう終わりみたいな」
工藤
「なめてんのかよ・・・てめぇは何故真相を話さないんだよ!!てめぇが殺してないのも分かってる!!いい加減答えろよ!!」
斉藤
「・・・」
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