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斉藤は工藤に歩みより目の前で止まる。
斉藤
「真相を聞けたら満足か?」
工藤
「何?」
斉藤
「一之瀬さんは言ってたよ、真相を知れば感情的なお前は犯罪を犯すってな」
工藤
「どういう意味だ?」
斉藤
「今から話す事をよく聞け」
斉藤は一之瀬が死んだ理由とそしてその裏で動いていた組織の事を話した。
工藤
「ふざけんなよ…もしそうなら俺は…」
斉藤
「簡単に言えば一之瀬さんは依頼を失敗して死んだ。だがあの依頼は仕組まれていた。三川達也の出した依頼に書かれていたモンスターは今まで見た事がなかった。となれば新種、もしくは」
中山
「誰かが意図的に作り出したモンスター『合成獣(キメラ)か』」
斉藤
「その通り。新種だと考えていたがおかしな点があった。それは…様々なモンスターの部位が混じっていたからだ。なおかつ、殺した後に自爆している。死んだモンスターが自爆なんて聞いた事がないからな」
工藤
「ならあの依頼は亘さんを殺すために企てられていたってのかよ!!」
斉藤
「そうだ。おそらくキメラの強さの実験に利用されたんだ」
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