1.罰ゲーム

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「ごめん」  隣からそう声がした。 「今度は何の罰ゲームよ?」  私はそう言うと、自分の唇をそっと指で触った。 「アレは罰ゲームなんかじゃなかったんだ。なんで罰ゲームの事を知ってるのかは知らないけど……」  それから彼はこう言った。  罰ゲーム自体は確かに存在したが、それはただ呼び出して、ちょっとからかって種明かしするってくらいのものだったらしい。  だったとしても許せないけど……。  でも、あのシチュエーションで私を前にした時、どうしてもキスしたくなってしまったのだと……。  止められなかったのだと……彼は言った。  その後会いたいと電話してきたのも、本当は告白したかったのだ……と。
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