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「ごめん」
隣からそう声がした。
「今度は何の罰ゲームよ?」
私はそう言うと、自分の唇をそっと指で触った。
「アレは罰ゲームなんかじゃなかったんだ。なんで罰ゲームの事を知ってるのかは知らないけど……」
それから彼はこう言った。
罰ゲーム自体は確かに存在したが、それはただ呼び出して、ちょっとからかって種明かしするってくらいのものだったらしい。
だったとしても許せないけど……。
でも、あのシチュエーションで私を前にした時、どうしてもキスしたくなってしまったのだと……。
止められなかったのだと……彼は言った。
その後会いたいと電話してきたのも、本当は告白したかったのだ……と。
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