3.待ち人、来る
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「あれ、山瀬?」 そう声を掛けられ、慌てて足を着いた。 「……矢野くん?」 高校の時の同級生で……昔ちょっとだけ気になっていた人。 「久し振り」 矢野くんはそう言うと、私の隣のブランコに腰掛けた。 「ブランコとか超久し振り」 そう言いながらなんのためらいもなくブンブンと漕ぎ始める。 私はそれを目で追いながら、ふとあることに気付いた。
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