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その時、すぐ後ろに人の気配を感じた。
「……佐井くん」
佐井雄馬(ユウマ)
私の親友の彼氏で……そう言えば、今この教室にいる奴らとは同じグループ……のはず。
「木元……」
私は更に悟った。
佐井くんも、このくだらない罰ゲームの仕掛け人の1人なんだ……と。
「……私がココで聞いてたこと、絶対アイツらには言わないで!もし言ったら、愛美(アイミ)にこの事話すからね!」
愛美は私の親友で、正義感が強く、それ以上に気も強い。
親友の私に降りかかったこのバカみたいな事件を知れば、このアホな彼氏など振られるくらいじゃ済まないだろう。
佐井くんはオドオドした眼差しで私を見つめ、何度も頷いた。
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