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AM6:45
遂に、私の我慢を振り切って下腹部が雄叫びをあげてきた。
駄目だ、騒ぐな、私は必死に下腹部へと言葉を投げつけるも下腹部は私をあざ笑うかの要に、雄叫びをあげ続けている。
これは…まさか…
今までの戦いで積んだ経験が、赤いシグナルを点滅させながら警報を鳴り響かせている、私は理解した、このままでは防壁を突破されてしまう!
それからの、私の行動は迅速かつ冷静だった。
人として生を受けた者の大多数が、大事にし離したくはないと無意識の内に抱きしめ抱え込むであろう神秘的アイテム…
数多くの種類が増えてきた近年、このアイテムを所持していない者は少ないのでは無いだろうか…
そう、[お布団!]であり、冬場の早朝において最重要アイテムとも言えるのでは無いだろうか。
その神秘的アイテムを名残惜しそうに剥ぎ取り、一目散に聖地へと駆け込むのであった。
後に私は語るであろう聖戦はこの瞬間に始まったのである、とね。
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