聖地

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AM7:00 間一髪、私は防波堤が突破されてしまう前に聖地へとたどり着く事が出来た。 私は安堵感で心を覆われ、聖地に腰を下ろした同時、と言っても過言は無いだろうタイミングで、私の防壁が決壊したのだ。 私から流れ落ちる負の結晶は、聖地の力に依って次々と浄化されていくのだ。 しかし、負の結晶は何も抵抗しない訳では無いのである。 負の結晶は浄化されるに伴い、私から確実に体力と水分を吸収していくのだ。 また、負の結晶もなかなかに賢いやも知れない、防壁が決壊したからと言って抜けた先は聖地、ただ待つ運命は浄化されるだけだ。 負の結晶の中には、防壁は越えずに内部から破壊工作を仕掛ける者も居るのだ、こいつらは少々厄介で、いつ防壁を抜けてくるやも分からないで、私としては聖地を出る訳にはいかないのである。
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