第二章:現実との境界線

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「大丈夫、2階ぐらいじゃ飛び降りても死なないよ。それに窓の外に少し足場もあるし、そこに降りてからだったら、そんなに高くもない…とは思う」 「わかった。そこから降りるよ」 窓の外に出ると続いて木更津も外に出てきた。目を合わせて頷き『せーの』で飛び降りた。 ジーンと足に痛みが走ったが2人共、無事に着地した。 外から窓を見上げたたが状況は分からない 「無事に外に出れたし、これで帰れるな。一応、警察に通報するべきか?」 「何て?学校に化け物が出ましたって?信じてもらえるかな?俺、自信ない。悠羽がしたいなら付き合うけど…」 「僕も取り合ってもらえないと思う」 木更津の最もな返答に同感して顔を手で覆ってしまう 「あー、先に先生に報告かな…その方が話を聞いてもらえそうだし。あとコレも職員室に届けたかったし」 だるそうに刀を持ち上げ言う (刀の存在を忘れてた) 「じゃぁ職員玄関に行こう。その方が早いし職員室に近いから。問題は悠羽も俺も上履きのままなんだよねー」 「問題はそこじゃねーよ」 思わず突っ込んでしまった。 その反応を見て木更津は楽しそうに笑っていた。 (コイツわざとなのか!!??) 睨む僕を宥める様にしながら歩きだした。
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