第一章:運命の出逢い

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「お前なんだろ?この手紙を贈って来たって奴は」 言いながら近づいて来る。 (手紙を見て彼の行動が、やっと理解できた) 『四月二十伍日、放課後 旧校舎の1年春組にてお待ち下さい。 大切なお話がございます。 どうかお1人でお越しくださる様、お願い致します。』 溜息をつき自分も手紙を出して言う… 「その手紙なら僕も貰ったよ、ちなみに贈って来た奴なんか知らないから、今そいつを待っているトコロだしな」 彼は自分で持って来た手紙と僕が渡した手紙を見比べていた。 (…解らない、こんな詰まらない手紙を出す意味は…?本当の事か…それとも冗談なのか…?サッキまではそう考えてたけど) 「まんま同じ手紙じゃん!!」 (…そう、同じ手紙…) 呆れた顔で呟く 「つまり冗談なのが正しいか…」 「あ!?」 彼なりに考え過ぎたのか眉間にシワ寄せて顔を上げる、そんな彼の肩を軽く叩き… 「残念。僕達は暇な奴に騙されてしまった様だな…雅楽」 「はぁ!?」 「こんな手紙を貰う心辺りは無いし、それに手紙には【放課後】ってあるだけで何時(いつ)まで待てはイイのか分からないし…騙されたってのが妥当だろう?正直、大切な話をされても迷惑だしな」 「なんだよそれ」 僕の言葉に納得いかないのか、何か言いたそうな彼を置き、出口に向かう。 (でも何か引っ掛かる…何が…?何故僕達だったんだろう?他には……ん!?まてよサッキ…)
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