第二章:現実との境界線

4/9
前へ
/14ページ
次へ
コツコツ…☆ 教室を後にして廊下を職員室に向かって歩いてると自分の足音が響くのを感じた。 (やけに静かだな…放課後だからだろうか?) キィーン (!?耳鳴り?) 足を止めて振り返る 「どうした?」 「お前、何か聞こえたか?」 「いや…何も聞こえないけど(?)」 (気のせいか?) 「ごめん行こう」 向き直して歩き出した直後。 何かが後ろから近づいて来るのが分かった… それは人なんかじゃない早さで2人を襲う―… …驚いた 頭で判断するより早く身体が動いたのだ… 次の瞬間僕は人では無いその者を、無意識に持っていた刀で殴り落としていた…それも鞘から抜かないままで… それは身体が僕より早くソレを認識した結果だった <font size=5>ズゴッォォン</font> 凄い音と共に廊下にヒビが入る… 「悠羽!!」 木更津の声がする…他にも何かが頭の中で響く… キィーーーン キィーーン (何だ?今…殴ったモノは何だ?現実か?今、分かる事は……これは危険だ!!) 「雅楽!!逃げるぞ!!」 木更津の腕を掴んで走り出していた… 頭に響く音がこれから起こる戦いの始まる合図だとは、まだ知らないままで…。 。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加