教えてあげる。

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教室に戻ると、凜(リン)がお菓子を食べながら待ってくれていた。 「おっ、きたきた♪ 今回はどーだったの~?」 興味津々な凜。 二人で席についた。 「いや、別に…」 あたしは浮かない顔をしてみる。 「えっ?!まさか 振っちゃった!?」 当たり前でしょ。 「だって、知らない人なんだし付き合わないよ」 「もったいなーい! あたしだったら付き合っちゃうよ」 凜… 「あんた彼氏いるじゃない。もったいないってどういうこと?」 「あんなカッコイイ人、あんまいないじゃん。名前なんだっけ? 立木くん?」 ああ、確かにそうだったかも。
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