教えてあげる。

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「何今思い出したみたいな顔してんの。 瑠依、今年で何人目?コクられたの」 はあ、なんて呆れた顔をする凜。 「え、っと、5人くらいかな…」 凜の顔を伺ってみる。 「瑠依、モテてるんだよ?分かる?なのに瑠依、誰とも付き合おうとしないし…」 凜のほうがモテてるでしょ、可愛いしね。 「いや…そんなことないと思うけど…」 そもそも人を好きになるとか、恋だとか、あたしには分からない。 なのに、つきあえるわけないじゃない。 だから別に、彼氏が欲しいとも思わない。 キーンコーン カーンコーン… 「あ、鳴っちゃった。じゃあ、ばい!」 そう言って、凜はあたしとは少し離れた席に座った。
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