教えてあげる。

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「凜ーっ♪」 「え?!来(ライ)??」 振り返った凜に抱きつこうとする。 「ちょ、ストップ!」 あわてて止めた凜。 来は凜の彼氏。 同じ2年で、野球部。クラスは違うけど、とにかく凜のこと大好きって感じ。 「いいじゃんかよー。 それより今日部活ないから、一緒に帰んない?」 「え、でも瑠依は…」 「いいの。あたし今日図書委員あるから、残らなきゃ」 「お前寂しいなー」 「はいはい、来うるさいよ。とにかく今日は一緒に帰りなよ」 あたしはあきれ気味に言う。 「いいの?じゃあ、ごめんね。また明日、瑠依」 「じゃなー」 あたしは二人に手を振って、図書室に向かった。
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