始まり

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希望ヶ峰学園に選ばれる生徒達は、本当に、各分野の超一流高校生ばかりで… その選抜メンバーに関しては、ネットの掲示板で、専用のスレが立つほどの話題となる。 ボクは事前準備を兼ねて、それを覗いてみたのだが… そこには、いずれも平均値から大きく飛び抜けた"超高校級"の面々ばかりが揃っていた。 例えば"超高校級のアイドル"として、希望ヶ峰学園に入学するのは… 国民的アイドルグループのセンターマイクとして活躍する、話題の女子高校生アイドルだったり… "超高校級の野球選手"として入学するのは… 高校野球大会の優勝チームのエースで4番バッター。プロも注目の逸材だったりする… "超高校級のギャル"として入学するのは… ギャル系ファッション雑誌で表紙を飾る人気モデルで、女子高校生達のカリスマ的存在だし… おまけに"超高校級の暴走族"なんて肩書きで入学するヤツもいて… 恐ろしい事に、日本最大の暴走族の総長で、全国のヤンキー連中から尊敬を集める男らしい。 その他にも、超高校級の格闘家や、超高校級御曹司、超高校級のスイマーに、超高校級の同人作家… 超高校級のプログラマー、超高校級のギャンブラー、超高校級の風紀委員、超高校級の占い師、などなど… そこには、自分の無力さを痛感させられる そうそうたるメンバーばかりが揃っていた… 例えるなら、ライオンの群れに紛れ込んでしまった三毛猫気分… …だけど、ちょっと引っかかる事もあった。 いくら検索しても、情報がヒットしない新入生が何人かいるみたいなのだ… 何人か…その内ね1人は、大した才能もないボクだからいいとして… じゃあ、他に検索がヒットしない新入生って? ナエギ「ボクと同じように、これといった実績のない人も他にもいるって事か…?」 と思うと少しだけ勇気がわいてくる。 我ながら情けない性格だ。
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