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友「お前の妹は預かった!返して欲しければ痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」
兄「あ?」ギリギリ
友「嘘だからごめんて」グスッ
兄「ならいいんだ」ニコ
友「町中でやめてくれよ」
兄「お前がいうな…」ドンッ
兄「って……」
女「あっ!すいません!すいません!前見てなく……て」
兄「………こないだの…」
友「知り合い?」
兄「………こないだぶつかった人……」
女「すいませんまた……でもこんな偶然あるんですね!」
兄「………そうですね」ニコ
友「…………………」
女「あの……良かったらお茶でも……」
兄「構いませんよ」
女「よかった………行きましょう」ニコ
兄「…………友、悪いな」
友「…いーよ別に」
友「偶然……二回もぶつかるかよ……」
喫茶店
女「へぇ!彼女さん居ないんですか?かっこいいのに」
兄「あなたも美人なのに勿体ないです」
女「そんな!美人じゃないです。お世辞でも嬉しいですけど」ニコニコ
兄「………………凄く綺麗なのに」ボソッ
女「?」
兄「二回もぶつかるなんてあるわけないでしょう?」ニコ
女「………やだな、偶然ですよ」
兄「そうですか?」
女「そうですよ!疑ってます?」
兄「いえいえ。そういえばお仕事楽しいですか?」
女「仕事?なんでいきなり……」
兄「ああ、こっちはバイトですか……」
女「なんの話をして……」
兄「誰かに依頼されたんでしょ?俺と付き合えって」
女「……やだな、そんなんじゃないですよ!ほんとに偶然です!」
兄「嘘つくときに口を隠す癖、直した方がいいですよ」
女「!」
兄「じゃあ失礼しますね。お茶は純粋に楽しかったですよ」ニコ
女「あっ…」
カランカラン
女「…………凄いなあ……最初から分かってたんだ……」
女「…………かっこいいなぁ」
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