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抵抗虚しく連れて行かれた先は生徒会室…の奥にある部屋だった。
え?
固まっている俺を会長はベッドに放り投げる。
拓人「うわっ!」
肌触りの良いシーツに手をついて会長もベッドに上がる。
ギシッ ギシッ
会長が動くたびにベッドが軋む。
俺は顔を引き攣らせながら後ずさる。
諒「お前に聞きたいことがある。もし、はぐらかしたり逃げたりしたら――ぐちゃぐちゃに犯してやる」
背後には壁。
両端には腕。
完全に逃げ場を失ってしまったなか、会長がそっと、艶かしく囁いた。
拓人「………おぇっ…」
あ、いかん。
つい吐き気が…
諒「テメー乱れるまで本当に犯してやろうか」
拓人「強姦は勘弁してほしいですね」
諒「同意のもとならいいだろ?」
拓人「一回死にますか?」
諒「お前本当に俺様の親衛隊か?親衛隊だったらそんなこと言わないぞ。もっと好かれるように媚売ってくる…。お前もそうだったろ!俺様の腕に擦り寄って猫撫で声で言うんだ!」
「「抱いてください」」
拓人「って…ですか?」
俺は呆れて、乾いた笑い声が漏れて出た。
拓人「この際だからはっきり言いますねぇ~」
俺は目を閉じて息を吐く。
そして心の奥の奥に溜め込んでいた思いを全て乗せ、言った。
拓人「俺、生徒会が大っ嫌いですから」
悪意をこめてー
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