王道転校生

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晃太「お前、名前は?あっ俺は松尾晃太。よろしくな!」 格好に似合わずべらべら喋るなコイツ。 拓人「………榛原です、よろしくね~」 晃太「苗字じゃなくて、名前を聞いてんだよ!」 うん、うざいね。 せっかく教えてやったのに切り返すなよ 拓人「え~知りたい~?」 知らなくて結構 晃太「何だよ、勿体ぶらずに教えろよ」 遠慮します 瀬川に睨まれながら俺は必死に願う。 早くチャイム鳴れ! 拓人「あのね~」 晃太「はーやーくぅー!」 黙りなさい 拓人「俺の名前は~「キーンコーン」…あ、ごめんね?俺、職員室に呼ばれてるから行かなきゃ~」 晃太「あっちょっと!」 名前を言う僅か前にチャイムが鳴り、王道くんの声を無視して俺は急いで教室を出た。 このまま焦らして隠し通してやる!!  
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