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大嫌いな榛原さんが来てあげましたよ
なんて柄にもなくキモいことを呟いて扉を開くと、閉めきったカーテンが見えた。
その奥からはベッドの軋む音と荒い息遣いと喘ぎ声と卑猥な水音、そして……肉どうしがぶつかる音。
「アッ…せ、せぇ…アンッ!」
「っ…うっせ、喋んな萎える」
ヤッてる最中に遭遇してしまった俺。
精液の臭いが鼻を掠め、胸から熱いものがこみ上がった。
急な吐き気に見合せられ口を固く閉じ手で覆い我慢する一方、俺の存在に気が付いていない二人の行為は激しくなっていく。
早く閉めよう……じゃないと本気でヤバイ…。
扉に手を掛けるとふらついて、逆に押し開けてしまった。
俺はそのまま扉に寄りかかってへたりこんだ。
拓人「…ぐっ……うぅ…」
「おいおい」
自分の運の悪さを呪っていると、カーテンから上半身裸の保険医――西森歩夢が出てきた。
そいつは溜息をつき、髪を掻き上げる。
歩夢「お楽しみ中邪魔してんじゃねぇよ……俺を欲求不満で殺す気か?」
そのまま朽ち果ててください
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