悪夢、再び

3/4
5337人が本棚に入れています
本棚に追加
/158ページ
ガチャ 拓人「……どうして俺の名前知ってるの~?」 晃太「竜人が持ってた名簿見た!」 眩しい笑顔に殺意が湧いた。 何してくれてんだコイツ。 しかも勝手に呼び捨てしてんじゃねーよ 晃太「よっと。へへっ、お邪魔しまーす」 拓人「え…あ、ちょっと」 小さく開いていた扉を強引に開け、王道くんは中へと入ってきた。 晃太「にしても…拓人と同じ部屋でよかった!」 ………俺はどこまで神に見放されてんだ…。 王道くんが片付けをしている今、俺はソファに座り深い溜息をついた。 学校では気を抜くことが出来ずにストレスを溜め込んでいて… 一人だけしかいない部屋が唯一の気が抜ける空間だったのに…!! 晃太「拓人!腹減ったから食堂行こうぜ!」 それなのに、コイツは笑顔で俺を呼ぶ。 イライラする…… 決定事項じゃなく疑問系で聞けよ。 拓人「ごめんね~俺お腹減ってないからぁ一人で行って~」 大体、どうして俺がコイツと行かなきゃならん。 俺を巻き込むんじゃない。もう十分巻き込まれているが… あれもこれもそれもどれも全部コイツのせい。 晃太「そ、そうか…じゃあ行ってくるから、明日は一緒に行こうな!」 拓人「うん、分かった~」 誰が行くもんか。  
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!