王道転校生

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「榛原たいちょぉ~!」 名前を呼ばれ振り返ると、小さくて可愛らしい親衛隊のチワワ君が小走りで寄ってきた。 拓人「どうしました?」 「実ゎ明日、転校生が来るらしぃんです~」 チワワ君は笑顔で言う。 俺もつられ…るわけないよ。 感情を表に出すことが苦手だから、いつも無表情 中学時代から言われているんだよね 「キミには感情がないのかぃ?」と。 拓人「転校生ですか…。どうしてわざわざ俺に?」 「一応、隊長にゎ報告するべきかと思ってぇ~」 えへへっと効果音がつきそうな笑みだ。 眩しいですね… 拓人「そうですか、ありがとうございます」 「そんな~。じゃあねぇ」 軽く頭を下げると、チワワ君は両手を胸の前で左右に振り行ってしまう。 転校生か… オタクルックでたどたどしい敬語で理事長の甥… 王道ですが、是非そうであってほしい… 切実に願います  
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