物語の始まり

3/5
前へ
/27ページ
次へ
    「う……」 あれからどのくらい経っただろう。新は目を開いた。 「お、おい。起きたで」 「ほんまや…」 「なんやあの格好」 「異人やないの?恐ろしいわぁ…」 新の前には人だかりができていた。 そして、その人々は… 「……江戸時代?」 まるで、江戸時代の様な格好をしていた。 男は髷を結い、女は髪を上げて簪をさしていた。そして、どの人も着物を着ている。 ―…時代劇の撮影か? なんであろうと、話しかけないと始まらない。 思い立ったらすぐ行動の新は、一番近くにいた人に話しかけようとする。 「あの~」 「ひっ!!う、動いたっ!!」 「こっち来るでっ」 何故か、どの人に声をかけようとしても逃げられてしまう。 「あれ?」 ―そんなに僕が怖いのか? 何故怖がられるかが分からないため、もんもんと考えている。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加