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「う……」
あれからどのくらい経っただろう。新は目を開いた。
「お、おい。起きたで」
「ほんまや…」
「なんやあの格好」
「異人やないの?恐ろしいわぁ…」
新の前には人だかりができていた。
そして、その人々は…
「……江戸時代?」
まるで、江戸時代の様な格好をしていた。
男は髷を結い、女は髪を上げて簪をさしていた。そして、どの人も着物を着ている。
―…時代劇の撮影か?
なんであろうと、話しかけないと始まらない。
思い立ったらすぐ行動の新は、一番近くにいた人に話しかけようとする。
「あの~」
「ひっ!!う、動いたっ!!」
「こっち来るでっ」
何故か、どの人に声をかけようとしても逃げられてしまう。
「あれ?」
―そんなに僕が怖いのか?
何故怖がられるかが分からないため、もんもんと考えている。
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