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すると、妖怪たちの間から出てきたのは潤と同じくらいの年齢であろう少年だった。
「初めまして」
彼は潤に手を差し出す。彼の手は、震えずに握ることができた。
潤は彼に自分と同じ雰囲気があることに気付く。…人間であることとは別の…共通点。
それが何かはわからなかったが、そのおかげで潤が安心できたことは確かだ。
「ほとんどは君の名前も知らないんだ…俺も。だから、教えてくれないかな?みんな悪い奴じゃない、君のこと心配してる」
潤は少し落ち着いて辺りを見回すと、たくさんの妖怪達がオロオロとしていた。
潤を心配していることがよくわかった。
「み、みなさんっ!」
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