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寝室に戻り私はおじいちゃんの言葉を思い返していました……
《私普通じゃないのかな…?》
と考えていたら無性に涙が出てきて今までの事を思い返しながら眠りにつきました…
次の日学校から帰ってきた私はなにかに取り憑かれた様にカッターを手にし、リストカットをしていました。
リストカットをしてもなにも自分自身には変わりはないけど痛みがあるだけで一瞬嫌な事から逃げられる…
そういった思いで、リストカットも次第にクセになっていきました…
学校も徐々に休みがちになっていく私を見て不信に思った母は言いました。
母『学校は?』
私『もう行きたくない』
母『どうして?』
私は母に心配をかけない為に…とイジメの事や色々な嫌な事は隠してきてたんですが、その時の私には、もう相手を思いやれる様な精神状態では無く全て母に話たのです。
私『嫌な事言われるから…つまらないから…もう学校なんていきたくない』
母『イジメられてるって事?』
私『そう…』
母『そんな弱くてどうするの?』
私『はぁ?!無理して学校に行けって事?ママは私の気持ちなんてわからないでしょ?やっぱり制服がある方の学校にしとけば良かった……』
母『………嫌な事は社会人になってもあるんだよ?いちいち逃げていたら強くなんてなれないよ?分かってる?ましては中学までは義務教育なんだから…』
私『そこら辺のお母さんと言う事同じだね…もういい!!!!!!!』
と部屋に閉じこもりました…
私は中学を決める時母から決して友達が行く中学校へ反対された訳では無い。
むしろ何度も何度も『本当に良いのね?』と聞かれたくらいで。
義務教育も大切な事…
普段は学歴なんて関係ないと言ってる母の口から出た『義務教育』という言葉は当たり前の話だと冷静になれば分かる事ですが、冷静な判断力を見失いかけてた私にはとても意味が理解し難い事でした…
私は、母の為に…母の為に…と自分のエゴで当て付けの様に思っていたのかもしれません。
自分で決めた道なのに…『こ~すれば良かった』などは口に出してはいけなかったのだと思います。
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