漂流

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『リッチ~!!帰るぞぉ!!』 どこからか男の声が聞こえる。 人がいるのか・・・・ ライオンはその声のする方向へ走り出した。 「おい!モージまだか!もうすぐ陽が暮れる」 「リッチぃ~!!戻ってこ~い!!(泣)」 「ガウ!」 茂みの中からリッチーが現れた。 「よしよ~し。って・・え・・・・・・・・・・」 「どうしたモージ。早く帰るぞ」 「カバジ・・・・リッチの背中に人が」 「あ?!」 「「・・・・・・・・・・・」」 しばらくの沈黙の後、モージがリッチに勢い良くげんこつを落とした。 「ゴラァ!!!!リッチぃ!!!!!あれだけ人は襲っちゃいかんと教えただろうがぁ!!!!!!」 「ガウゥ~!!(泣)」 リッチーは涙目で頭をおさえながら心の中で叫んだ。違う!!と 『ん・・・・う・・・・』 「「!?」」 「・・・まだ生きてるな。とにかくその女を船まで運ぶぞ」 「あぁ。リッチー・・・・腹が減ってるなら生肉喰わせてやったのに」 まだ勘違いしている主人に苛立ちを感じたリッチーだった。
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