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「どうしたらいいの!?」
受付の女性が悲鳴混じりに困惑の表情を浮かべた。午後の診療開始を待つ患者もざわつき、驚きと不安を隠せない。
とにかく避難路を確保するためにチーフと共に外に出ると、視界に広がったのは異様な景色。
揺れる電線と看板。
聞いたことのない地響き。
辺りに響く住民の悲鳴。
私はただそれらを眺めながら、呆然としていた。言葉が出なかった。
しばらくしてからふと我に返り、慌てて携帯電話を開いた頃にはすでに遅い。
通話ボタンをいくら押しても一向に繋がらない。家族との連絡は取れなかった。
焦りと緊張が駆け巡り、私の鼓動は煩さを増す。揺れている時間が、やけに長く感じられた。
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