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「伊織っ!?それは、なんだ、その…、」
お兄ちゃんはお化けでも見たかのような声で私に話しかけてくる。
「だって、今日は入学式でしょう?」
そう、今日は待ちに待った高校の入学式!
「だからって、そんな…、」
お兄ちゃんはまだ驚いているみたい。
「お、おい、伊織。どうしたんだ?」
え?
お父さんも?
私、何か変?
「そ、そうよ、伊織。あなたどうしたの?」
お母さんまで!
だ、だからどこか変?
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