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あくる日、オレはけたたましいチャイムの音で目が覚めた。
『ピンポンピンポンピンポン』
「うーん、、、後四光年寝かせて・・・」
『ピンポンピンポンピンポン』
「・・後すこ」
『ピンポンピンポンピンポン』
「だーっ!!うるせぇー!!今開けますから!」
まったく、どこのどいつだ!このオレの眠りを妨げる輩は!
パジャマのまま玄関を開ける。すると・・・
「あ、、、やっと開けてくれました。もう、、、何回も鳴らしても出てくれないんですからっ」
ぷりぷりと音がしそうなほど腹をたてた麗香の姿が。
・・・しばし沈黙。
「あーーっ!!」
今日は学院初日だ!
こんな恰好でどうする!
「ごめん麗香!ちょっと待ってて!」
朝ごはんも食べず、急いで制服に着替えて外へ出る。
麗香は終始ご立腹のようだ。
「もうっ 学院初日からそんな生活では、先生に怒られちゃいますよ?」
そうオレにお説教する麗香は昨日の私服と違い、制服姿に後ろ髪には、リボンを付けていた。
うん。
とても可愛い。
思わず見つめていると、何を勘違いしたのか麗香は
「匠海さん、さてはお寝坊さんですね?目がトロンってしてますよ」
決して君に見とれていたなんて言えない。
そのまま、他愛のない話をしながら二人で仲良く登校し、二人とも[1-F]だと分かり、喜びあった。
そこまでが、幸せだったオレの記憶・・・・
『これより、異端者の審問を行う』
オレは何故か手刀の一撃を首にくらい、驚きざわめく人の中を黒いマントをかぶった怪しい集団に連れて行かれた。
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