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気付いた時には、手足を縛られ1-Fの教室に作られたサバトの会場にいた。
「ちょ、何これ!?いきなりなんなの!?てかあんた達だれ!?」
『わめくな!男の夢を汚す者よ!朝からイチャイチャと美女ランクAA+の佐久間麗香と登校していただろう!』
「いや、あれは・・・」
『言い訳はきかん!』
黒いマントの中の目は赤い光を放っていた。
しかも手には地獄でよく見るような鎌が握られていた。
正直に言おう。めちゃくちゃ怖い。
『諸君。ここはどこだ?』
会長らしき人が周りの闇に問う。
すると今まで闇だと思っていた所に赤い光が灯った。
更に怖い。
「な、なんでそんなに人数いるの!?しかもこのクラスの男子全員じゃない!?」
周りの闇は答える。
「「最後の審判を下す法廷だ!」」
声がピッタリとそろう。
・・・こいつら、初対面どうしのクセになんだこの統率力・・・
嫉妬は不可能を可能にするのか・・・!
さらに会長の言葉は続く。
『異端者には?』
「「死の鉄槌を!」」
『男とは?』
「「愛を捨て、哀に生きるもの!」」
『宜しい。これより―――――1-F異端審問会を開催する!』
なんだか入学初日に物騒な会を作ってるし・・・
「てか、なんでもいいから助けてーーっ!!」
すると、前にいた会長と会長の側にいた男が歩みよって来た。
『久しぶりだな・・・匠海』
「はじめましてだな・・・匠海」
似ているようで似てない挨拶と共にマントをとった二人。
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