1177人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日。
オレは昨日麗香を待たせてしまった事への反省と、届いた生活用品の整理をするために早く起きた。
「んーっっ」
15階なので光がよく入る。と言うか周辺の方々の日照権は大丈夫なんだろうか?
それにしても、なんとも気持ちのいい朝だ。
「早起きは三文の得って言うし、何かいい事ないかな」
オレは部屋を整理し始めた。
ゴチャゴチャと小物が多い。
ん?これは何だろう。
「何だろう、この本。・・・えーっと、『リアルJKのゴニョゴニョゴニョ・・・』って、父さんの愛読書じゃないかっ!!」
なんでこんな物が!?
これはけしからん!
ちゃんと他の人に悪影響を与えないように、内容をじっくりと確認せねば!
・・・早起きした得がコレって。つくづくオレは自分でおかしいと思う。
そんなこんなで時間は過ぎ、片付けはほぼ終了。
朝ごはんもしっかり食べた。
自慢じゃないが、料理は得意な方だ。
一人暮らしのかいあって、勝手に上手になっていった。
そして用意を済ましたところで、
「ピンポーン」
麗香がやって来た。
「よ」
オレは軽く笑顔を作って挨拶した。
「おはようございます、匠海さん。今日はお早いんですね」
「いつも遅い訳じゃないって」
二人並んで登校。だというのに誰にも襲われなかった。
「ふぅ。今日は襲われなかったなぁ・・・」
「襲われるの前提ですか・・・」
などと言いつつ、教室に入ろうとすると中が騒がしい事に気が付いた。
『くっ・・・!!今度はこっちだ!』
『早くしろよ。後がつかえてるんだから』
『わ、わかったよ、頼むから急かさないでくれ――――来た!・・・チクショォオー!!』
「「「っしゃあああーっ!ざまあみやがれぇーっ!」」」
最初のコメントを投稿しよう!