3 ~boy talks girls~

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次の日。 オレは昨日麗香を待たせてしまった事への反省と、届いた生活用品の整理をするために早く起きた。 「んーっっ」 15階なので光がよく入る。と言うか周辺の方々の日照権は大丈夫なんだろうか? それにしても、なんとも気持ちのいい朝だ。 「早起きは三文の得って言うし、何かいい事ないかな」 オレは部屋を整理し始めた。 ゴチャゴチャと小物が多い。 ん?これは何だろう。 「何だろう、この本。・・・えーっと、『リアルJKのゴニョゴニョゴニョ・・・』って、父さんの愛読書じゃないかっ!!」 なんでこんな物が!? これはけしからん! ちゃんと他の人に悪影響を与えないように、内容をじっくりと確認せねば! ・・・早起きした得がコレって。つくづくオレは自分でおかしいと思う。 そんなこんなで時間は過ぎ、片付けはほぼ終了。 朝ごはんもしっかり食べた。 自慢じゃないが、料理は得意な方だ。 一人暮らしのかいあって、勝手に上手になっていった。 そして用意を済ましたところで、 「ピンポーン」 麗香がやって来た。 「よ」 オレは軽く笑顔を作って挨拶した。 「おはようございます、匠海さん。今日はお早いんですね」 「いつも遅い訳じゃないって」 二人並んで登校。だというのに誰にも襲われなかった。 「ふぅ。今日は襲われなかったなぁ・・・」 「襲われるの前提ですか・・・」 などと言いつつ、教室に入ろうとすると中が騒がしい事に気が付いた。 『くっ・・・!!今度はこっちだ!』 『早くしろよ。後がつかえてるんだから』 『わ、わかったよ、頼むから急かさないでくれ――――来た!・・・チクショォオー!!』 「「「っしゃあああーっ!ざまあみやがれぇーっ!」」」
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