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父の知り合いの紹介で入居できたマンションへの道を歩くことしばし。
目的のマンションへ到達した。
「で、でけぇ・・・」
そのマンションは地上20階建て、オートロック完備の高級マンションだった。
「・・・場違いかな、オレ」
いつ芸能人が出てきてもおかしくないようなマンションを前に、緊張してしまうオレ。
いやいや、ここはオレの家になるんだ!ビビっていてどうする!
意を決してホールに入り、エレベーターを待っているとボタンを押して10秒程で降りてきた。
やっぱり高級マンションのエレベーターは違うね。
感動しつつ乗り込もうとした時。
ドン!!
「きゃっ」
開いたドアから天使が出てきた←(詩的表現)
胡桃色の綺麗なサラサラで長い髪に、清楚ながらも愛らしい顔。
そして何より、体格には不釣り合いな自己主張の激しい胸部。
つまり美少女が尻餅を着いて倒れていた。
も、もう少しで中が見えそう・・・じゃない!オレはただの変態か。
気持ちを鋼の理性で押さえつけ、美少女と向き合った。
まずは謝罪だ!
「ご、ごめん。大丈夫??」
手を差し出すと、少女は素直に手を取り起き上がった(細くて綺麗な指だ・・・)。
「あ、あの・・・ありがとうございます。・・・余り見かけないお方ですね・・・?」
うっ・・・ちょっと警戒されてる・・・
やっぱりいきなりぶつかっちゃったからなぁ。
てかマンション来てすぐ女の子と遭遇だなんて・・・
これなんてギャルゲ?
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