1 ~boy meats girl?~

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「だから・・・その・・・」 もじもじと顔を少し赤らめてうつむく麗香。 こ、この仕草は反則じゃないか・・・。 「い、一緒に、学院へ、登下校してくれませんかっ!」 半ば怒鳴るように麗香は言った。 「え・・・?」 一瞬事態が飲み込めなくなる。オレに?オレに言ったのか? ・・・いやいやいや!!んなバカな。 こんなマンガのような話があるのか!?ヤラセなのか!? チラッと麗香をみると、不安そうにこちらを見ていた。 「やっぱり・・・ダメですよね・・・」 今にも泣いてしまいそうだ。 う、、、これは、マズイ! 「い、いや、オレで良ければ喜んで」 実際、飛び付くような提案だ。 みんなもわかるだろう? 美少女と一緒に登下校だぜ? 誰もが夢見るシュチュエーションじゃないかっ! この事態に興奮できない奴は、ホモの疑いがある。 すると麗香はパッと嬉しそうな顔になり、 「ありがとうございます!桐生さん」 と満面の笑みを浮かべてくれた。 か、可愛い・・・。 っと、そうだ。 「ごめん、それとさ、、、オレの事、名前で呼んでくれないかな?」 すると麗香はパチクリと瞬きをした。 「名前・・・ですか?いいですけど・・・どうしてですか?」 もっともな質問だ。 「オレさ、名字で呼ばれると親近感が持てないって言うかさ、仲良くなりたい人とか、友達には下の名前で呼んで貰うんだ」 と言っても、『桐生という名字が言いづらい!』 という友達が名前で呼んだのが最初だが。
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