たんぽぽの綿毛の行き着く先は誰も知らない

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 なーんてな。  そんな都合の良い話があるかっての。  俺はいつものようにこのクソ暑いなか、ミクに抱かれて眠りについた。  暑い、とにかく暑い。  それに眩しい。  もう朝なのか?  暑さに耐え切れず目を開けてみると、そこはミクの部屋ではなかった。  どこだ?ここ……。  辺りを見回してみると、道路がある。  俺の上に緑の網がかかってやがる。  それにこの異臭……。  そこはゴミ置場だと気付くのに、そう時間はかからなかった。
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