黒い封筒

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『ジェイクさん!!起きてください!!』 『まだ眠いんだよ』 『今日は大事な役員会議なんですよ!!起・き・て・く・だ・さ・い!!』 布団の中に潜っている黒髪の男の名はジェイク。 毎朝起こしてもらわなければ、起きれないような奴だが、一応大企業社長だ。 そして、ジェイクを起こしている金髪でグラマーな女性は、レイナ。 ジェイクの第二秘書をしている優しい女性だ。 彼女は、人と少し違うところがあった。 それは瞳-め-だ。 レイナは、左右の色が違うオッドアイ。 右が金色、左が銀色だった。 この世界では、オッドアイは神の加護を受けた者と言われ、欲望に駆られ人々が側に置きたいと拐ったり、高値で売られたりしていた。 酷いものでは、人形の様にされ飾られたり、見世物にされた。 神の加護を受けた者の扱いではない。 そうならないためにレイナは外出や出社の時は必ず左目だけにカラーコンタクトを入れる。 『レイナ。ジェイクを起こすのにどれだけ時間をかけているの?』 『エレナ姉さん!!ご、ごめんなさい。何をやっても起きて下さらなくて』 ドアから入ってきたのは、レイナより更にグラマーな女性。 彼女の名は エレナ。 レイナの3つ年上の姉でジェイクの第一秘書。 エレナもオッドアイで、レイナと逆の右にコンタクトを入れている。 エレナは、呆れながらジェイクに近づいた。
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