黒い封筒

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運転をするのはいつもエレナで、助手席にはカルナが乗っていた。 ジェイクとレイナは後部座席に座っていた。 ジェイクの会社は車で約20分の場所にあり、その間にレイナは1日のスケジュールをジェイクに伝える。 それが終わるとカルナから今朝までに届いた郵便が渡される。 その中に一通の黒い封筒があった。 たまに来る黒い封筒。 差出人が書かれていないが、ジェイクたちにはそれが誰からのもので、どんな内容かわかっていた。 今夜"Kingdom"が行われる。 Kingdomとは、"王-キング-"また"女王-クィーン-"と呼ばれるプレイヤー1人と"騎士-ナイト-"と呼ばれる3人の駒でチームを作り戦うゲーム。 20年前、ディオル社が始めたゲーム。 頂点に立てば世界の全ての権利を与えられると言う。 ジェイクたちはある理想のために参加した。 ジェイクが王、エレナたちが騎士。 3年前から参加し、今まで無敗と言う強さを誇っていた。 Kingdomには、2つの対戦方式がある。 フリー、好きな時に好きな人とできる。 大会、エントリーした者だけが参加できる。 『場所は?』 『南のコロシアム。時間は、午前0時』 『久しぶりね』 『仕方ないよ。今回は、参加人数が多いし』 『ワクワクしてきた♪ね、カルナ!』 『・・・・・どうせ弱い』 エレナたちは、その言葉にため息をついた。 はじめて以来強いと思える相手と当たっていない。 それどころか、舜殺してしまう。 大会は、トーナメント式なのだが、Kingdomを運営しているディオル社が勝手に抽選をし、進めてしまう。 そのため、いつ、誰と当たるかはわからない。 試合のある日にこの黒い封筒が届き、場所と時間が指定される。
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