仮想空間

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そんな話をしているうちに、車は会社に到着した。 車を地下に止め、社長直通のエレベーターに乗ろうとした。 しかし、その前に4人の女性が立っていた。 1人目は、赤い巻き髪のツインテールに深紅の大きな瞳を持つ少し幼い顔をした女。 服は黒いフリフリの上着にスカートを来ていた。 彼女の名は、サクラ。 ジェイクの会社でファッション部門に所属している。 デザインセンスは抜群で、サクラのデザインする洋服は必ず売れる。 2人目、黒いロングヘアーに黒ぶちの眼鏡をかけた陰湿な感じの女。 長袖シャツにネクタイを絞め、スリットの入った少し短めのスカートを履いていた。 彼女の名は、ナディア。 ファッション部門のNo.2。 サクラの上司。 ナディアは、頭がよくいつも面白い企画を考え他社を驚かせている。 3人目は、前髪を目が隠れるほど伸ばし、黒のロングスカートにタートルネックの上着を着ている、暗い女。 彼女は、クラリス。 ナディアの部下でサクラと肩を並べるデザイナーだが、クラリスの服は、黒が基調で鎖や首輪などの付属が付いている。 奇抜だが、ファンが多く売り上げも悪くない。 最後は、金髪のショートに金の瞳。 ボーイッシュな服装をしていてるため、女なのか?と聞きたくなってしまう。 彼女の名はライラ。 サクラとクラリスの同僚で、クラリスの専属モデルだ。 クラリスの服を着こなせるモデルが見つからず、困っているときに自らモデルを申し出た。 着てみると予想外に似合っており、クラリスのイメージに合っていたため専属になった。 そんな彼女たちが、Kingdomを始めたのは、ジェイクの一言がきっかけだった。
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