ROCK YOU

16/17
前へ
/328ページ
次へ
「亜希ちゃんは、先生の彼女なの?」 「な、 冗談…」 あたしが、余りにもブンブン首を振ったから、彼も吹き出して 「アハハ。 そんなに否定されたら、先生も立つ瀬無いじゃん」 「はい。 終わりました」 一宮君が、笑ってくれたから、あたしもちょっと緊張が解けたみたい。 「サンキュー。 ホント助かった」 「いえ…。 仕事ですから」 「お礼に送らせて。 俺は運転できないけど…」 「いえ…」 また、ブンブン首を振るあたし。 「いーからいーから。 このまま返したら、俺気になって眠れないよ」 なかば、いや、かなり強引に、彼は私をマネージャーの車に乗せた。
/328ページ

最初のコメントを投稿しよう!

329人が本棚に入れています
本棚に追加