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「亜希ちゃんは、先生の彼女なの?」
「な、 冗談…」
あたしが、余りにもブンブン首を振ったから、彼も吹き出して
「アハハ。 そんなに否定されたら、先生も立つ瀬無いじゃん」
「はい。 終わりました」
一宮君が、笑ってくれたから、あたしもちょっと緊張が解けたみたい。
「サンキュー。 ホント助かった」
「いえ…。 仕事ですから」
「お礼に送らせて。 俺は運転できないけど…」
「いえ…」
また、ブンブン首を振るあたし。
「いーからいーから。 このまま返したら、俺気になって眠れないよ」
なかば、いや、かなり強引に、彼は私をマネージャーの車に乗せた。
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