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ある休みの日、一本の電話が…。
「あ、亜希ちゃん? 俺だけど…」
「俺って…… 東原先生!?」
電話の主は同期入社のドクター東原紀文。
看護師の休みの日と言えば、寝てるに決まってる。
貴重な睡眠を邪魔されたあたしは、かなり不機嫌に言った。
「何? 先生。 あたし今日休みだけど?」
ドクターって言っても、研修医の頃から知ってるから、かなり上から目線になってる。
「いやいや… 突然だけど、バイト頼まれてくんない? 亜希ちゃんしか頼める人いなくてさぁ…」
先生も、あたしには頭が上がらないとみえて、年上だけど下手にでてる。
「バイト? 何の?」
「いや… ちょっとした救護班だから。 とりあえず3時に駅前でな」
「ちょっ、 ちょっ、 待ちなさいよ」
と、電話がきれた。
もう、なんなのよー。
と、時計を見るともう2時。
慌て支度して、駅前に出かけていった。
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