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「終わりました」
顔を上げたら、思いっきり彼と目があった。
「あ、 ありがとう。 助かったぁ」
ニッコリと、アイドルスマイルを向けられたけど、あたしは、
「はぁ」
と、苦笑するしかなかった。
ヒガシが、念のためって言って、痛み止めの注射するって言ったんで、準備してたら、一宮君、それをじーっと見ていて
「ふーん…。 看護師さんなんだぁ」
って、いたずらっ子みたいに言った。
もう、この場から一秒でも早く帰りたい気持ちで、一杯になっちゃった。
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