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……ふと意識が戻り痛みが残る体を引きずりながら外へ出る。
家を出て路地裏へ座りこむと考えていた思いが口から出る。
「…こんな世界もう嫌だ。」
家から持ち出したカッターをポケットから出しいつもの手首、ではなく首に当てる。
目を閉じて腕に力を込めようとすると……目の前から何かしらの気配。
ため息はき、ポケットへカッター入れ直して目を開ける。
そこにはさっきまでなかった人一人が入れるような“黒い穴”。誘うかのように風が開にあたる。
《………怪しすぎる、どう考えても普通じゃない。》
心で思うが好奇心、そして何よりさっきまで死のうとしてた自分。
多少自棄になりながら開は“黒い穴”に飛び込んでいった。
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