始まりは突然

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自分が有名人であると いうことは十分承知している テレビに出ることによって 名前が知れ渡り いつの間にか人気が出初め ファンも増えていた 今までMBLAQとして 共に活動してきたメンバー いつも見守ってくれる家族 大切なファン そして… 自分の運命を変えてくれた ジフニヒョン こんなに幸せで楽しいときなんて ないんじゃないかというほどに 順調に歩んできている 今でも朝目覚めるとふと 今までのことがすべて夢のように 感じられる時がある 不満なんて何一つ見つからないし 逆に自分が贅沢しているように 思えてきた 俺は今、この状況に 満足している …はずなのに 何故かいつも心の奥底には ちっぽけな穴が 空いているようだった 長い間自分の身体として 生きているため その何ともいえないわだかまりの 正体は検討がついている きっと何かが足りないのだ この状況で自分は 何を求めている? 何を欲している? そんなことは何度考えても 結論は出なかった ただその答えを見つけたくて 悩んで、何も解決しないままで… そのようなことが続いて いるうちに馬鹿馬鹿しく なってきて、考えるのを止めた 足りない部分は仕事に 集中して無理してでも 埋めてやろうと決めた
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