*

3/4
前へ
/7ページ
次へ
「泰!今日はほんとごめん!」 「淳。今更おそい」 「しっかしおまえ本当モテるよな~この甘いマスクメロンが!!ミキちゃん相当泰にはまってたよ」 「ミキ…? …ああ!あの子か」 「うわー。さっきまで一緒にいた子の名前忘れるとか…」 軽蔑の眼差しをむける淳はほっといて僕は改札へ向かった いつの間にか終電の時間になっていた 終電は僕の2つ前の駅で降りる 「じゃ、また明日な~ ばいばーい」 「うん、今度おごって~」 そんなたわいもない話をして別れた しばらく電車に揺れていると「あ…」と隣から女の子の声が聞こえた 「ヤ…ス…くん?」 振り返るとそこにはミキがいた 「やっぱり!! 一緒の電車だったんだねー」 あぁ… 最悪だ。 「あ。 ミキこの駅なんだ…」 そう言ってミキは肩を落とした 終電だけど、しょうがないか… 「…送るよ。」 ミキと電車を降りた 「わぁーやっぱり!!」 「ん?何が?」 「○○(僕の高校)高校はみんなgentlemanなんだねー」 「なんで?」 「普通送ってくれないよ」 「え?もう危ない時間だから」 送るしかないでしょ 「あーミキ泰くんに送って貰えるなんて…うふっ」 そう言って歩きながらミキはくすくす笑っていた 月明かりのせいだろうか、この角度のせいだろうか… 少しお姉さんに似ている気がした 「ついちゃった…」 どうやらここがミキの家らしい 「ん、じゃあね」 すぐにUターンをして帰る僕の背中に 「メールするからぁ」 と大声でミキが言った 帰宅したのは11時でベッドに横になったとたん睡魔に襲われた やっぱり女の子相手にすると疲れるな… 「ヤスー!!朝よー」 「…うーん」 いつのまにか朝になっていたようだ だるい体を起こしてケータイを見ると ミキ: 泰くん!ミキだよ~ 今日はありがとー!! また遊んでね♪ ◇ちゃん: 泰くん元気ー? ○ちゃん: 今日カラオケでヤスくん見たけど、あの女の子たちだれ? △ちゃん ヤス♪返事まってる アド変えよう…。 淳: ヤス今日エスビル行く? エスビルとは僕たちがDANCEをするビルの屋上だ RE: 行く! 淳だけに返信してケータイを閉じた
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加