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「泰!今日はほんとごめん!」
「淳。今更おそい」
「しっかしおまえ本当モテるよな~この甘いマスクメロンが!!ミキちゃん相当泰にはまってたよ」
「ミキ…?
…ああ!あの子か」
「うわー。さっきまで一緒にいた子の名前忘れるとか…」
軽蔑の眼差しをむける淳はほっといて僕は改札へ向かった
いつの間にか終電の時間になっていた
終電は僕の2つ前の駅で降りる
「じゃ、また明日な~
ばいばーい」
「うん、今度おごって~」
そんなたわいもない話をして別れた
しばらく電車に揺れていると「あ…」と隣から女の子の声が聞こえた
「ヤ…ス…くん?」
振り返るとそこにはミキがいた
「やっぱり!!
一緒の電車だったんだねー」
あぁ…
最悪だ。
「あ。
ミキこの駅なんだ…」
そう言ってミキは肩を落とした
終電だけど、しょうがないか…
「…送るよ。」
ミキと電車を降りた
「わぁーやっぱり!!」
「ん?何が?」
「○○(僕の高校)高校はみんなgentlemanなんだねー」
「なんで?」
「普通送ってくれないよ」
「え?もう危ない時間だから」
送るしかないでしょ
「あーミキ泰くんに送って貰えるなんて…うふっ」
そう言って歩きながらミキはくすくす笑っていた
月明かりのせいだろうか、この角度のせいだろうか…
少しお姉さんに似ている気がした
「ついちゃった…」
どうやらここがミキの家らしい
「ん、じゃあね」
すぐにUターンをして帰る僕の背中に
「メールするからぁ」
と大声でミキが言った
帰宅したのは11時でベッドに横になったとたん睡魔に襲われた
やっぱり女の子相手にすると疲れるな…
「ヤスー!!朝よー」
「…うーん」
いつのまにか朝になっていたようだ
だるい体を起こしてケータイを見ると
ミキ:
泰くん!ミキだよ~
今日はありがとー!!
また遊んでね♪
◇ちゃん:
泰くん元気ー?
○ちゃん:
今日カラオケでヤスくん見たけど、あの女の子たちだれ?
△ちゃん
ヤス♪返事まってる
アド変えよう…。
淳:
ヤス今日エスビル行く?
エスビルとは僕たちがDANCEをするビルの屋上だ
RE:
行く!
淳だけに返信してケータイを閉じた
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