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「泰ーー!!
お前いないとセンターあやふやになっちゃうからちょっと入ってくんね?」
彼の友達であろうこれまたかっこいい短髪の子がやってきた
「あ、
ちわっす」
彼は私を見るとあいさつしてきた
「こんにちは」
「淳ー、今はほんとダメ」
「マジ頼む!!みんな動きバラバラになっちゃうんだよ」
なんの話しだろ…
「行ってきなよ、私待ってるから」
困っていた彼の顔は晴れ渡り「ほんと?」って言ってくる
「うん」
「じゃあ行ってくる!
見てて」
そう言って彼は踊っていた子たちの集団に入っていった
すると軽快な音楽がなりだしセンターに立った彼は踊りだした
私はDANCEとかよくわからないけど踊っている彼がすごく綺麗だとおもった
細めの体なのに力強く、時には柔らかく。
あの可愛い顔からは想像も出来ないくらい動き胸が締め付けられる思いだった
――――――――
―――――――
――
―
「あーあつっ」
そう言いながら服をパタパタさせ踊り終えた彼が帰ってきた
「凄いんだね!私DANCEのことよく知らないけど、すっごく感動した!!」
「ありがと!
お姉さん名前は?」
夕日が照り、彼の滴る汗は光り…
「…は」ドキドキした
「……な」
え?
なになに??
なに言ってんの私。
私いくつだと思ってるんの?
なんでこんなとこで高校生と一緒にいるの?
「へーハナさんってゆーんだ♪」
「ご、ごめん!!
用事思い出しちゃった
か、か、帰る
じゃね」
あー
ダメダメ!!
なにときめいてんだ私!
おばさんが高校生に!?
いやいや、犯罪だし
急いで階段を駆け下りて駅に向かった。
ん~雰囲気のせいね。
そう、そうしよう
って思ったのにそのことばっかり考えて結局家についてもなにも手に着かなかった
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