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「泰!どーだった?」
「なんか知らないけど慌てて帰ってった」
「うわーここまで頑張ったのにな!!」
淳は残念そうな顔をし
「ま、これからこれから!!」
って僕の肩を叩いた
「うん。明日も話かけてみ…[ピピピピピピ]
ケータイを見ると
“ミキ”
出ないでいっか
でもなぜか昨日のミキとの別れ際の顔を思い出し
「はい。」
電話に出た
「あ!ヤスくん?
よかったぁ~出てくれないかと思ったよぉ」
「……」
めんど
話したくねー
「ヤスくん?」
ダメダメ、切り替えなきゃ。
女の子には優しく!!
「ん。ごめん!どうしたの?」
「あのね~
明日会えないかなぁと思って!!」
なんで?
「なんで?」
「会いたいから」
僕は別に会いたくない
「僕は別に会いた…」
おっと危ねー!!
「あ、はは
はっはっはっはっ」
とりあえず笑ってごまかしとけ
「ははっ
で、明日大丈夫??
放課後ヤスくんの学校の前で待ってるから!!
じゃね♪」
は?は?は?
まだ返事してないのに…
もーいいや
踊りに打ち込もう
「みんな!初めから!!
ReplayReplay!!」
そう言って人差し指をくるくる回すとすぐ音楽がなり始めた
――――
――――――――
――
「泰!もう8時だから帰ろうぜ~」
淳が言った
「うん、そーだね」
9時に家につきケータイを開く
あーーーー!
ハナさんにアド聞くの忘れたぁ、、
1人ベッドで落ち込む
でも彼氏いたらどーしよ。
マジでハマってんな~
リビングに降りて
夕食をとっていると
「全く、最近泰は帰りが遅いんだから!どこでなにしてるの?」
と母さん
「まぁ、泰も今が一番楽しい時期なんだから好きにやらせればいいさ」
おお!父ちゃんナイス!!
「母さんは心配しすぎなんだよ
そんなにはめはずさないからいいじゃん
ごちそーさま!
風呂先入るよ~」
うちはごく平凡な家族
父ちゃんがいて母さんがいて僕がいて
2才したの弟、竣がいる
竣は年が近いせいか友達みたいな存在でケンカもたまーにするけど、勉強できるし、スポーツできるし、イケメンだし、いちを自慢の弟だ
今日は踊りに打ち込んだせいかすぐに眠りにつけた
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