第1章「出会い」

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「えっと、フェル・シ・フェルです 趣味は釣り、特技は泳ぎです。」 ? アンルは、まるで頭の上にハテナがあるかのようにこちらを見つめていた。 あんな顔をする理由は大体わかっている。 そりゃ、名前にフェルが二つもあれば、一瞬ややこしくなるに決まっている。 (ああいう顔も、もう慣れているけどね。) 「まぁよろしく」 そしてみんなの自己紹介が終わり授業が始まる。 「えっとアンルの机は… フェルとホーネスの間の席が空いているな」 そう言われたアンルはこちらに向かってきた。 「よろしくね、ファル君とホーネス君」 「うん、よろしく」 「フェルです… よろしく」 やっぱり間違えられたか… 「フェル君だね…よし覚えた」 おそらくまた、みんなのように間違えるだろうけど…
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