10人が本棚に入れています
本棚に追加
次に起きたのは昼休みだった。
起きたと言っても、ホーネスが起こしてくれただけなのだが。
「フェル、ご飯食べようぜ」
「う、うん」
この時、僕は横目でアンルの方を見ていた。
アンルは一人で弁当を食べていた。
アンルを誘っている男子がいたが、目は血走っており明らかにおかしい奴ばかりで、流石に断られていた。
女子は男子からの人気が気に入らないのか、性格が気に入らないみたいで、誰も誘おうとしていなかった。
僕が誘おうかと思ったのだが、人見知りが酷い僕には「一緒に食べよ」の一言は出なかった。
ホーネスは鈍感過ぎるのか、まったくアンルの事には気付いていなかった。
アンルの事を心配しながら昼休みが過ぎていった。
そして時間は経ち、あっという間に放課後になっていた。
最初のコメントを投稿しよう!