第1章「出会い」

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意識がモウロウとしている。 まるで飲めない酒をやけ酒した後のようだ。 僕はよく分からない場所にポツンと立っていた。 僕の立っている所より少し離れた所で、誰かが何かを話し合っている。 悪魔? 契約? 代償? ダメだ何を言ってるのかまったく聞き取れない。 僕の頭の中が疑問という色、一色に染まった。 もう一度耳を傾けて聴いてみるが、何かのノイズ音のせいでやはり聞き取れない。 「うぅ頭が…」 いきなり頭が痛くなった。 すると僕の体がフワッと浮いた気がした。
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