第1章「出会い」

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「大丈夫か。さっき凄い音がしたぞ」 足音の正体はどうやら友人のホーネスだった。 「大丈夫、ベットから転げ落ちただけだ」 「ベットから…転げ落ちた…? …ップフ」 わざとらしい嘲笑が腹立たしい。 「ところで、どうして僕の家にいるんだよ」 「あぁ、一緒に学校に行こうかと」 「本当にか?」 「うん」 何故か僕の目を見ずに返事を返した気がした。 が、相手にするのも面倒なので下で待つようにと指示し、ゆっくりと僕は着替え始めた。 あいつは昔からの友人だ。気が合うし、かなりいい奴だ。 人見知りする僕でも友人になれた数少ない友人の一人である。
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