一章

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───── 文久二年、江戸。 「雪、お前はここに隠れていなさい」 「出てきてはいけませんよ…」 「父上?母上…?」 少女は押し入れに押し込められた。 隙間から見える光景、それは。 「!!!!!!」 (嫌、嫌、嫌…!!!!) 無惨にも、両親が斬り付けられる。 血を流しながら倒れていく。 そこに居たのは、血に染まった1人の少年。 血を浴びては楽しそうに笑っていた。 (許さない、絶対に、許さない…)
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